新春のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
旧年中は、本会事業のご支援に多大なご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。
さて、我がまち長泉町の昨年度の高齢化率は21.9%であり、静岡県の平均高齢化率は29.1%でありました。県内の高齢化率が最も高い地域は50.96%であり、同じ県内においても高齢化の地域差が更に加速している状況であります。また、日本の高齢化率は2018年度の内閣府の調査では28.1%であり、全国においても都市部と地方では、その格差は拡大していくことが今後も予測されております。
こうした高齢化率による地域差を補っていくためには各地域の中で、さまざまな分野を超えた連携やネットワークの構築が非常に重要になってくると以前から感じておりました。今後も押し寄せてくる高齢者福祉施策並びに社会保障全般の2025年問題、更には2040年問題の対策に向けて国ではさまざまな取組計画を現在も検討している状況下にあります。
昨年、私が参加させて頂いた2019年度地域課題対応人材育成事業「地域コアリーダープログラム」高齢者分野(オランダ派遣団)の総合テーマは、「高齢者の自立支援に必要な連携」と設定されました。このテーマの中に「連携」という言葉が入った意図は、まさに現在の日本の超高齢社会を支えていくことができる社会とは、多種多様な人材や組織の連携が必要であるというメッセージでもあると理解でき、本事業に参加することで地域での連携を効果的にリードし学んだものを還元していくことが、自分に課せられた使命であると率直に感じることができました。
今回、オランダにおける各制度創設への理念や枠組・仕組みなどを学び、両国における家族介護と地域との連携の在り方などを比較することができました。今後は、その両国に共通する課題の整理と対策の差を客観的に比較していくことで、我が国の各地域に見合った高齢者支援モデルの実現を目指すことに繋げていきたいと思います。
本年も、更なるサービスの向上に努めて参りますので、より一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新春のご挨拶とさせていただきます。
本年も宜しくお願い申し上げます。
社会福祉法人蒼樹会
特別養護老人ホームさつき園
施設長 杉山 弘年