介護研究発表
さつき園では、毎年6月から12月までの6ヶ月間で各部署毎に介護研究を行っています。
これは、介護技術の向上を目的としつつ、毎年静岡県で開催されている、高齢者福祉研究大会で発表する研究を選抜する意味も含まれています。
研究は、入所施設の4ユニットと、デイサービス、訪問介護の6つのチームに分かれ、各チームの所属部署毎に2、3名の職員で行います。
先日、この介護研究の発表が社内で行われましたので、その様子をお伝えします。
入所施設
1、こだま・いなほユニット「浮腫みの改善を目指して」
浮腫みのある方が、多くいらっしゃるため、日頃の関わりの中で浮腫みを改善する方法を学ぶ取り組み
施設長より「浮腫みがとれたことで、表情や笑顔が多くなったことが写真からよく判りました。データの見える化、見せる化での情報共有が良かったです。今回対象のご利用者様以外の方への支援も期待します。」
2、のぞみ・あずさユニット 「ショートステイにおける忘れ物対策~忘れ物ゼロを目指して~」
ショートご利用者の忘れものに対しての意識づけと、サービス向上にむけての取り組み
施設長より「ショートステイの大きな課題です。ご利用者様が不穏だと忘れ物も多くなるという結果が興味深かったです。忘れ物をゼロにしていこうという意識の継続を期待しています。」
3、はやぶさ・つばさユニット 「食事における傾眠改善へのアプローチ
~食事中に眠ってしまう方への対応と支援を考える~」
食事の時間に眠気があり、中々食事が進まない入居者様に対して、目覚めた状態で、食事時間を楽しんでもらえる支援の取り組み
施設長より「資料の組み立てが判りやすく良かったです。食事を楽しみにしているご利用者の皆様は多いです。より良い食事のため、口腔ケアの必要性、重要性に改めて気づくことができました。」
4、しらさぎ・はやてユニット 「自然排便を目指して」
昨年度、研究対象の方が途中で入院され、最後まで検証できずに終了しているため、新たなアプローチを加え、今年度も同じテーマでの取り組み
施設長より「4名の方を同時に対象として研究を行っており、大変だったかと思います。薬でなくマッサージや飲み物という介護アプローチと、腸内環境を整えるシロップを使用しての食事面からのアプローチを合わせた点が良かったです。」
5、デイサービス 「活動量を増やすことでの身体機能の向上と食事量の観察の変化」
日中の活動量が減ってきているご利用者様に、日中の運動量を確保する事で食事量と身体機能にどのような変化が見られるかの取り組み
施設長より「対象のご利用者様が、最初拒否が強かったのが関わりが深くなるにつれて態度に変化が現れたことが良かったです。また、成果が目に見えて判りました。デイサービスはご利用者様の人数が多いですが、このように個々のコミュニケーションを大事にしていっていただきたいです。」
6、訪問介護 「我が家で暮らしたい!~自律した生活を送る為の援助の数々~」
在宅生活の基礎となる、衣・食・住を整えるための訪問ヘルパーの支援の取り組み
施設長より「訪問介護はご利用者様との関わりが、比較的短時間な中、大変だったかと思います。ライフスタイル改善のきっかけを作り、手助けされているのが良かったです。」
施設長総評
「これから高齢者福祉はますます重要になっていきます。介護研究も年々レベルが上がっているのを実感しました。今回も、全て素晴らしい研究発表でした、ありがとうございました。」